4月より開園する、都内某所の子ども園様の外構植栽工事を行いました。
こちらは、もともと中学校として使われていた校舎を改修し、
新たに「子ども園」として生まれ変わらせたもので、
弊社では、エントランス部分の植栽設計と植栽工事を行わせて頂きました。
<エントランス扉付近の植栽>ここでは、対象となる場所がエントランスということもあり、入口としての体裁が保たれるよう
配慮しつつ、子供達のちょっとした遊び場・植物のおもちゃ箱的役割が担えるような
空間造りを目指しました。
植物を選定するにあたっては、四季の変化が感じられるもの、実が生るもの、
香りがするもの、子供達が遊べそうなもの、先生方からリクエストがあったものの中から、
環境条件に合うものを選んでいきました。
しかしながら、場所が北側の建物の谷間で、日中ほとんど日があたらないこと、
植栽スペースに限りがある為、あまり大きくなる樹木は植えられないこと等の条件の中で、
様々な要望に見合った植物を取り入れ、まとめあげていくのには苦労しました。
さらに、エントランスなのでその施設の「顔」となるべき性質と、
子供達の遊びの場・体験の場としての性質を、限られた空間の中でどう共存させ、
違和感なく一体化させるか??
という点が今回植栽設計・施工をするにあたっての一番のポイントであり、
困難な部分だったと感じています。
ここでは、先生方の要望でもある、土遊びが出来る「どろんこゾーン」や、
種等を自由に植えられる「フリースペース」を狭いですが部分的に設け、
小さい子供達が直接土に触れられるスペースを設けています。
<どろんこゾーンとフリースペース>この周りには実が生る植物や、花が咲く植物、香りがする植物を配しており、
さらに門を入って直ぐには見えないよう植栽で隠しています。
<エントランス扉から見た光景>:左奥にどろんこゾーン等が隠れていますこうすることで、狭くはなりますが、秘密基地のような特別な感じが出て面白いのではないかと
考えました。
またこれには、性質の異なる空間を限られたスペースの中で共存させ、一体化させる狙いもあります。
ぱっと見はきれいに植栽されたエントランス空間だけど、
実は奥にちょっと特別な場所が隠れている…
これから新葉が出揃い、年月と共に植物が生長してくると、もっと秘密の隠れ家的雰囲気が
出てくるのではないかと思います。
子供達がここを気に入ってくれることを願いつつ、
4月から元気な声が響き渡ることを楽しみにしています。


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